Outline
粘り強さと行動量が求められる人材マーケティング職。悩める就活生を支援するため、学校や大会への訪問や、電話でのアプローチを繰り返す。
ときには型にはまらない柔軟な発想で、壁を突破する。
CHAPTER 01
行動で信頼関係を築く。
ジールコミュニケーションズならではの、人材マーケティング職。
HR事業部の人材マーケティング職は、就職活動の支援を希望する学生の集客を担当する職種だ。当社の人材マーケティングは、他社のマーケティングとは少々異なる。体育会系の部活動を訪問し、監督やコーチなどの関係者にアプローチをしているのだ。そのため、この職種の社員の多くは、大学時代に体育会系の部活動に所属していた経歴を持つ。大変ユニークな職種となっている。
学校や部の開拓方法は、自身の人脈を活用したり、テレアポで関係を構築したりとさまざまだ。体育会系の学生は、大会や試合のスケジュールによっては就職活動のスタートに出遅れてしまうことがある。陸上部のある監督は「大会で良い成績を残すことはできた。しかし今まで競技に集中していた結果、就活が進んでいない部員が多く心配だった。そこにジールコミュニケーションズから部員たちの就活支援をしたいという話があり、大変心強く思った」と話す。人材マーケティング職の社員自身も学生時代に就職活動とスポーツの両立に苦戦していた者が少なくない。だからこそ、力になれることがあるのではないか、と考えている。
しかし、開拓は容易ではない。何度も学校に足を運び、何度も断られる。それでも諦めずに大会訪問を繰り返し、信頼を築いていく。基本的には粘り強さが求められる地道な仕事だ。だが、当社の人材マーケティング職は他の職種同様、裁量が大きく与えられている。自分で考えて行動に移すことができる。開拓方法も例外ではない。

CHAPTER 02
何度も断られる電話でのアプローチ。
行き詰ったときの打開策――ひらめきは粘り強い行動から生まれる。
ある大学にはスポーツに関する学部があった。部活動も盛んで、スポーツが有名な大学だ。当社の就活支援はきっと学生の力になれる。そう考えて開拓営業を開始した。
まずはテレアポをしてみた。断られては次の部へ、また断られては次の部へと諦めずにアプローチを繰り返す。しかしその日、アポイントを取ることはできなかった。
「この学校にはスポーツ学部がある。何としても開拓したい……」
支援を待っている学生は多いはず。ここで諦めるわけにはいかない。とはいえ、このまま各運動部へのアプローチを続けても、うまくいくイメージは持てなかった。
ふと「話さえ聞いてもらえれば、スポーツ学部の全員を支援することだってできるのに」と思った。そしてひらめいた。学部生全員を支援させてもらえないか、交渉してはどうだろうか、と。
ひらめきを信じ、部活動の関係者ではなく、学部の教授にあたってみることにした。教授にアプローチをした経験はない。前例もない。どんな反応をされるか、未知数だった。それでも挑戦する価値はあると確信していた。
大学に電話をかける。スポーツ学部の教授に代わっていただくようお願いをすると、すぐに代わっていただけた。
「株式会社ジールコミュニケーションズと申します。御校の学生様の就活支援をさせていただけませんでしょうか」
当社の就活支援サービスの概要や、体育会系学生の就職活動の難しさを説明させていただく。自身も体育会系学生だったこと、当時は就職活動に苦労したこと、そのときに支援があったらよかったのにと今なら思うこと……。熱意をもってお伝えした。
「実は当校も、スポーツに本気で取り組んでいる学生の就活を大学としてもっと支援できないものかと考えていたところでした。ただ、具体的なアイデアがない状態だったので、本日お電話をいただき本当にありがたいと思っています。ぜひ、学部丸ごと、支援していただけないでしょうか!」
そして実際に学生の就活支援が始まり、学生たちの就職先はどんどん決まっていった。学生から感謝の言葉をいただく場面も多々あった。当社の提案を聞いてくださった教授も「お願いしてよかった!」と満足してくださった。
粘ってよかった、と思った。自分自身で考えて行動し、諦めずに何度もアプローチしたからこそ、この結果に辿り着けた。爽やかな達成感があった。

